昭和45年8月に開業し、平成16年12月まで運行していた表六甲線は、令和7年9月まで休止していましたが、このたび廃止が決まり、現在は解体撤去工事を進めています。第1段階として、ワイヤーロープの撤去と乗り継ぎ駅「天狗岩駅」の解体が完了しました。そこで、かつての姿を記録した写真などをご覧いただけるよう、公開いたしました。
Map 表六甲線イラストマップ
Tenguiwa 天狗岩駅
天狗岩駅は、かつて六甲ケーブル山上駅と六甲山頂カンツリー駅(現・六甲山頂駅)を結んでいた表六甲線のちょうど中間に設けられた駅で、この地点で路線が112度曲がっていました。
駅を境に東西ルートと南北ルートに分かれていたため、表六甲駅⇔天狗岩駅、天狗岩駅⇔六甲山頂カンツリー駅のそれぞれに2台ずつ、合計4台のゴンドラが同時に動くという、非常に珍しい構造を持っていました。
営業当時の天狗岩駅は、六甲山の自然に囲まれ、阪神間の眺望を楽しみながら移動できるロープウェーの中継地として、多くの方に親しまれていました。特にゴンドラから眺める神戸の夜景は絶景でした。
運行中
開業時の天狗岩駅
昭和45年(1970年)
開業15周年の表六甲駅
昭和60年(1985年)
1号車「あじさい」・2号車「つつじ」
昭和60年頃(1985年)
表六甲線の夜景
3号車「しゃくなげ」
4号車「りんどう」
昭和45年(1970年)
カンツリー駅開通時
昭和45年(1970年)
撤去前
天狗岩駅外観
西側プラットフォーム外観
右 信号室 左 売店と出札事務室
1号車表六甲駅行き
4号車六甲山頂駅行きプラットフォーム
4号車六甲山頂駅行き側
ゴンドラ内部出入口
屋上表六甲駅側ホーム
上1号車
屋上六甲山頂駅側ホーム
上4号車
休止後の天狗岩駅ドローン映像
天狗岩駅の内部
天狗岩駅表六甲側プラットフォーム
天狗岩駅六甲山頂駅側プラットフォーム
六甲山頂駅側行きゴンドラ内部
2階機械室
天狗岩駅解体
解体後
基礎まで撤去すると地盤が緩み、土砂災害の危険性が生じるため、地主さんと協議のうえ、一部の基礎を地中に残し土で覆うことにしました。その後は外来種の持ち込みを避けるため植樹や種まきは行わず、自然の力で草木が戻ってくるのを待つ方針です。
また、天狗岩駅の解体に先立ち、大雨で崩れた進入路の補修や補強も必要でした。現在は、駅の撤去に続いて鉄塔の解体作業を進めています。
History 表六甲線の年表
年表
| 昭和44年 (1969) |
六甲有馬ロープウェー㈱設立 |
| 昭和45年 (1970) |
大阪万国博覧会開催 |
| 表六甲線 営業開始 (山上駅~天狗岩駅~カンツリー駅) | |
| 愛称 "あじさい号" "つつじ号" "しゃくなげ号" "りんどう号" | |
| 昭和47年 (1972) |
六甲有馬ロープウェー㈱から(財)神戸市都市整備公社(現(一財)神戸住環境整備公社)が索道事業を承継 |
| 昭和48年 (1973) |
山上駅を表六甲駅に、カンツリー駅を六甲山頂カンツリー駅に駅名変更 |
| 平成7年 (1995) |
阪神淡路大震災のため運行休止 |
| 運行再開 | |
| 平成11年 (1999) |
2代目ゴンドラ運行開始 |
| 平成16年 (2004) |
六甲山頂カンツリー駅を六甲山頂駅に駅名変更 |
| 運行休止 | |
| 令和5年 (2023) |
(一財)神戸住環境整備公社から㈱こうべ未来都市機構が索道事業を承継 |
| 令和6年 (2024) |
索道事業廃止届を近畿運輸局へ提出 |
| 撤去工事開始 |