運行情報
摩耶ケーブル
通常どおり In service
摩耶ロープウェー
通常どおり In service
六甲有馬ロープウェー
通常どおり In service
ケーブル・ロープウェーの仕様
摩耶ケーブル 仕様一覧 | |
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開業 | 大正14年1月6日 |
復活開業 | 昭和30年5月7日/平成13年3月17日 |
方式 | 2車交走式 |
営業キロ | 0.9km |
軌間 | 1,067mm |
線路設備 | |
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線路 水平長 | 905m |
線路 勾配長 | 965m |
線路 高低差 | 312m |
最急勾配 | 28度40分 |
トンネル 数 | 1 |
トンネル 延長 | 157m |
車両仕様 | |
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最大乗車人員 | 53人 |
構造 | 全金属 |
最大寸法 長さ | 7,997mm |
最大寸法 巾 | 2,460mm |
最大寸法 高さ | 3,360mm |
自重 | 7,500kg |
戸閉機 | 空気圧式 |
タイヤ直径 | 550mm |
メーカー | 阪神車両メンテナンス(車体) 日立製作所(台車) |
新造年月 | 車体:平成25年3月新造(台車除く) 台車:昭和30年5月 |
摩耶ロープウェー 仕様一覧 | |
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索道方式 | 複線交走式普通索道 |
傾斜こう長 | 856.56m |
水平こう長 | 826.00m |
高低差 | 222.00m |
最急勾配 | 23度43分 |
支柱数 | 1基(15m) |
索条:支索の直径 | φ52mm |
索条:えい索の直径 | φ22mm |
運転速度 | 3.6m/s |
搬器発車間隔 | 20分 |
最大乗車人員 | 29名 |
乗車時間 | 5分 |
運輸開始 | 昭和30年(1955年)7月12日 |
索道メーカー | 安全索道(株) |
摩耶ケーブルの特徴
摩耶ケーブルものがたり [その① 線路こう配]
摩耶ケーブル駅を出発してトンネルを抜け、行き違い部にさしかかる頃になると、お客様から「すっごい急な角度、こんなとこ登っていくの!」とか「ちょっとおっかないね」の声があがります。
たしかに結構、急角度です。線路点検する職員が転げないよう注意して歩くところです。
全国では6番目で、28度40分の傾斜です。傾斜した線路を走るため車両も傾斜がつけられています。
出発時の揺れや急ブレーキに備えて、お近くの手摺やつり革を持ってご乗車くださいますようお願いいたします。
摩耶ケーブルものがたり [その② 軌道]
ケーブルの軌道は勾配が大変急であり、レールがずり落ちないようにしっかり固定しておく必要があります。そのためにいろんな工夫がされています。
レールを支える道床は摩耶ケーブルでは全区間コンクリートで固められています。
このコンクリート内に埋め込んだアンカーボルトで鉄枕木をしっかり止めます。
次に、鉄枕木にレールクリップをはめ込み、これでレールを固定します。
さらに、円柱形をした匐進(ふくしん)止めでレールをはさみこみ、下半分をコンクリートで固めます。匐進(ふくしん)止めは鉄枕木の山上側に配置し、鉄枕木でさらにがっちりと支えられています。
レールの自重が山上から下側に次々と圧し掛かり、ずり落ちる(ほふく前進」をイメージして下さい。)これを幾重にも防止する手当てが施されています。
次に、軌道内にたくさんある導輪です。導輪にはつばがまっすぐの直導輪とつばが大きく、傾斜している曲導輪があります。直導輪はロープが軌道に接触しないよう受ける役目があり、曲導輪はカーブ部分に設けられ車輌を引き上げるときの張力でロープが跳ね上がらないように、ロープを押さえる役目があります。
今回はケーブルの安全運行に欠かせない軌道の構造についてのお話でした。
沿線の四季折々の自然の表情のほか、軌道にも目を注いでやってください。
摩耶ロープウェーものがたり [その① しくみ]
ロープウェーは、一見、何本ものワイヤーで線路を構成しているように見えます。全国には色々な方式のロープウェーがありますが、
「摩耶ロープウェー」では、鉄道でいうところの線路に当たるワイヤーロープは、支索というワイヤー1本です。
他に搬器の引き上げ用の曳索2本、ゴンドラを安定させる平衡索が2本があり、摩耶ロープウェーは、直径52mmの支索と、直径22mmの曳索、直径18mmの平衡索、そして支索を緊張させる、直径78mmの緊張索によって支えられています。
緊張索の先にも、50tの固定おもりが吊り下げられていて、このおもりによって支索が弛まないように、また張り過ぎないようにと、
こちらも緊張滑車を介して常時調整しています。
摩耶ロープウェーものがたり [その② レール]
写真にある太いロープがレールの代わりの「支索」です。車輪がこの上を走りゴンドラを上下させて運行しています。
上側にある細い2本のロープが「曳索」、下側の2本が「平衡索」で、上下駅でループ構造になっています。
「ロープウェーのしくみ」からの続きですが、どうしてロープを張り過ぎるといけないのでしょうか?
例えばビンビンに弦を張ったギターを想像して下さい。弦がトランポリンの様に弾みます。
もし、その上を物が走るとしたらどうでしょう。ピョンピョンと跳ねてすぐに脱輪してしまいます。
その為にも有る程度のたわみが必要になります。このたわみも、下駅の錘で調整がされていて、片一方のゴンドラが満員、
そしてもう片方が少人数と云った運行条件の場合、すれ違い時に3~4mものゴンドラ同士の上下差が出ます。
これにより真横をゴンドラがすれ違わずに、はるか下をすれ違うといった現象がおこります。