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BLOG

2016.10.07

  • Rokko-Arima

ロープウェーの頼りになる“相棒”

みなさまいかがお過ごしでしょうか?

 

すっきりしないお天気が続き、そしてまたまた大きな台風がきました。

神戸は風が少し強かった程度ですが、

みなさまのところはいかがでしたでしょうか?

いつになったら気持ちのいい秋空が見られるのでしょう?

 

 

先月は秋の交通安全運動がありました。

わたしたちも日々、安全運転でお客様の楽しいひと時をお手伝いしています。

 

そして、もしもの事態に備えた

守り

もあります。

 

今回は

予備原動機

なるものをご紹介します。

 

わたしたちのロープウェーはふだん電動モータを使っていますが、

故障や停電になるとたちまち立ち往生になってしまいます。

地上を走る乗り物でしたら地面へ逃げることができますが、

ロープウェーでは無理です。

そんな場面で予備原動機が助けてくれます。

 

わたしたちのロープウェーではディーゼルエンジンを使います。

その排気量は3567cc、出力は67psです。

 

20161006エンジン本体

写真はエンジン本体です。

電動モータの出力は200kwで270psです。

電動モータに比べると1/4ほどの大きさです。

でも、このエンジンには油圧装置がセットになっています。

エンジン動力は油圧ポンプを動かすことに使われています。

 

20161006エンジンスロットル・油圧ポンプ

写真手前はエンジンスロットルです。その奥が油圧ポンプです。

 

そして、ポンプで得られた油圧で油圧モータを駆動させます。

ユニットには制御弁があり、油圧ポンプからの油の流れを制御することで油圧モータの回転方向や出力(速度)を制御できます。

 

20161006制御弁・油圧モーター

写真左手は制御弁です。その奥が油圧モータです。

その操作盤は運転室にあります。

到着時もゴンドラを見ながら操作できます。

そのため、とても安全に運転出来ます。

油圧モータの利点は小さな動力で大きな出力が得られ、

また、動作も滑らかです。

そして、エンジン側と減速機側の連結も簡単に短時間で接続可能です。

 

20161006減速機側連結

写真は少し見難いですが、エンジン軸を減速機側に連結しているところです。

 

使わないにこしたことはありませんが、

もしもの場合、お客様を安全に駅まで送り届けられるよう、

訓練もまた欠かさず行っています。

みなさまの見えないところにあり、地味な存在ですが、

ロープウェーには欠かせない装置であり、頼りになる“相棒”です。

 

 

簡単でしたがロープウェーの“守り”をご紹介しました。

 

それでは、また次回に…。